「NOEL」の意味
サイト名につけた「NOEL」という屋号は、フランス語で「クリスマス」を意味する言葉です。
長いキリスト教の歴史をもつヨーロッパの国々では、クリスマスは1年の中で特別な意味をもつ季節です。街中が祝祭のイルミネーションで彩られ、家族が集まって過ごす習慣があることは日本でもよく知られています。
私は日本の古都に生まれ育ったJapaneseですが、幼少期からの教育環境はどっぷりキリスト教文化の中で育ちました。この世に生を受けたのも12月です。ですから「NOEL(クリスマス)」という言葉には、昔から人一倍特別な思入れがあります。
日本で「NOEL(クリスマス)」と聞くと、真っ先に思い出されるのは「サンタクロース」や「恋人へ贈るプレゼント」のイメージでしょうか。一方、私が思い描く「NOEL(クリスマス)」のイメージをひと言で表すならば、「Hope(希望)」という言葉です。夜空に煌めく星を眺めながら夢や願いを光の中に溶かしていくような、多幸感に満ちた美しいひととき。冷たく澄んだ空気にハーッと息を吐き、手も心も温めながら幸せを願う冬の時間。「NOEL」という言葉には温かな手のぬくもりまでもが宿り、誰もの心を優しく包むような魔法的な響きがあるように感じています。
このサイトでご紹介している「算命学」は紀元前・中国発祥の東洋思想や哲学を源流とする学問です。ですから、西洋由来の「NOEL(クリスマス)」とは、何ら関係のないもののように思われるかもしれません。確かに両者には歴史も文化も繋がりはありません。
しかし今は世界で“Oneness”という言葉が叫ばれる時代です。SNSを通して世界中の人々とあっという間に繋がり、互いの情報や想いを分かち合う世に私たちは暮らしています。かつてのような西洋/東洋の垣根も見えづらくなっています。そんな中で私たちをひとつに繋ぐものは何でしょう?
それは私たち自身の心の中に眠る、「Hope(希望)」ではないでしょうか。
SNSを通してすぐに親しくなったアメリカ東部に暮らす骨董商の友達は以前、素敵な自宅のHolidayデコレーション写真と共に
「Christmas is Believing(クリスマスとは信じること)」
と書いて投稿していました。彼女の言う「信じる気持ち」も、私が思い描く「希望」も、目には見えない大変はかない存在です。算命学が教える宿命の景色に例えるならば「丁亥(湖上に浮かぶ灯火)」のように、一瞬で立ち消えてしまいそうな心許ない風景になぞらえられるかもしれません。
アラフィフを迎えた私自身が残り半生を生きる意味を考え続けた中、これからできることは幼い頃から古今東西の思想を身を以て学んできた自分自身が、ささやかながらも”Oneness”の架け橋となれるよう精進していくこと、そう”希望”をもって生きることではないかと思い至りました。はかなく消えゆきそうな希望の炎を、意志の力で燃やしながら。
サイトの屋号「NOEL」には、垣根のない”Onenessの世界へ”という希望が込められています。それは言葉こそ違えど、「自然」という世界共通のプラットフォームで生きる私たちが、「生かされている自然の法則を知り、己(宿命)を知り、役割を果たして環境と調和しながら、中庸に生きることこそが幸せな人生を切り開く最良の開運法」だと教える算命学ともまた、想いが重なるように感じたのです。