5分でわかる財運のセルフチェック法
算命学に関して私にいただくご質問第1位は今現在のところ、「財運」についてです。
「私には財運はあるのでしょうか?」
「財運がなかったら、どうすればよいのでしょうか?」
「ビジネスが成功しやすいタイミングはありますか?」
「そもそもよくわかっていないので、財運全般について教えてください!」
など、「財」にまつわるご質問は本当に様々です。算命学では、財運を鑑るための技法が膨大にあります。総合的にとらえるには大変に複雑で、個別でないとお伝えすることが難しいのですが、ご自身で簡易に見ていただく方法として、陽占で表出される「人体図」の「星」があります。
算命学で「財星」と呼ばれる星は「禄存星」と「司禄星」です。こちらのFate Caliculatorでご自身の宿命を算出し、人体図の中に「禄存星」か「司禄星」がある方は、生まれ持った気質として概ね「財運がある=財と縁がある」方だと言えます。星を複数お持ちの方は、さらにその意味合いが強くなります。
また「万物は陰と陽に分けられる」と考えている算命学では、財運にも陰陽があります。
「禄存星」は陽の財運で、別名「商売の星」とも言われる大変お金に縁の深い星です。この星は不特定多数向きのダイナミックな質を持ち、ビジネスを拡大してお金を回していくことに長けた星回り。「回転財」という名称で呼ばれることもあります。財を集めながら、事業に投資し、さらにまた財を集めていく。そんな財のループを繰り返していけるようなイメージでしょうか。スタートアップの起業家の方や、投資家の方などにはあると有難い星。副業で自分業を始めたり、資産運用を手がけることも当たり前の時代になりましたので、今はこの星をお持ちの方がその資質を生かしやすい時かもしれません。
一方で陰の財運である「司禄星」は同じ財運でも性質が全く異なり、財の築き方が堅実で地道。コツコツと努力を重ねながら、財を積み上げていきます。不特定多数を相手にするビジネスよりは、どちらかというと深く狭く、特定の人に向けた商売向き。別名「家庭の星」とも言われるため保守性があり、家族経営でビジネスをされたり、地道にアットホームなムードで仕事をされるのも合っていらっしゃるかもしれません。
財運の陰陽の違いを「ホットスポット」に例えるのであれば、禄存星は東京タワーや六本木ヒルズなどの「街のランドマーク」。禄存星が人体図にある方は、街のみんなが目がけてやってくる“財のランドマーク”がご自身の胸にそびえたっているようなものなので、その大変抗いがたい魅力を際立たせながら、“財そのもの”をストレートに目指していかれる生き方が合っていると言えます。ランドマークが寂れていたり、わかりにくかったりしていては人が集まって来ません。ですから財運を望むのであれば、東京タワーのように誰から見ても分かりやすい目印として、ご自身の財へのパッションを表明し、いい意味で財への野心をもって生きられると良いと思います。
一方、司禄星を場所に例えるなら「ホテルのオールデーダイニング」。丁寧なおもてなしがなされ、何時に訪れても美味しい食事を楽しめる場所。誰もが訪れる場所ではないけれど、趣味趣向のあった限られた人たちが集まって、ゆっくりとくつろげるプレシャスな空間。司禄星をお持ちの方はご自身の胸の中にそんなダイニングを開き、訪れてくださったゲスト一人一人をおもてなしするように丁寧にビジネスを展開されると、やがて願っていた財が蓄積されていくような運勢をお持ちだと思います。そうしたほうがご自身の宿命に合っており、運勢も伸びやすく生きやすいと言えます。
このように一言で「財運がある」と言っても、その目指し方は星により全く異なります。
人体図に「財星」と呼ばれる禄存星・司禄星がない方も財運がないわけでは決してありません。人体図の星はわかりやすい見つけ方の一つではありますが、そのほかにも財運を見る様々な要素があるからです。
人体図に財星のない方の場合の財運を場所に例えるなら、「隠れ家レストラン」でしょうか。隠れ家レストランは外に看板を出していなかったり、住所や電話番号も非公表だったりと、自らを敢えて外に表明しません。ですが何も宣伝しなくても魅力たっぷりで、お店を訪れる人は後を絶たず、いつも満席。それは店が料理やサービスに高い自信を持ち、常に研鑽を重ね、誰かの気になる存在としてあり続けるからなのでしょう。そんな隠れ家レストランのように、自分からわかりやすく財運を望んだり、目指したりはしないけれど、才能と素敵な魅力に溢れ、いつも人の気になる存在。そうした生き方を心がけることで、財運の縁を引き寄せていく人なわけです。
皆さまは、どの財運をお持ちでしたか?
ご参考になれば幸いです。